飲食店の事業計画書の書き方！創業融資の獲得率を高める方法

事業計画書の書き方について徹底解説します。開業の準備は滝に渡りますが、創業融資を得ようと奔走されている方にとって事業計画書は苦労するポイントでは無いでしょうか。こちらでは、事業計画書を書く目的から掘り下げることで、何を書けば良いのか鮮明にイメージできるようになります。

1 飲食店の事業計画書を書く前に知っておきたい基礎知識
2 事業計画書の書き方（獲得したい３つの信用）
3 具体的な事業計画書の作成方法
4 まとめ

飲食店の事業計画書を書く前に知っておきたい基礎知識

事業計画書とは、受け身の姿勢で書こうとしても良いものに仕上がりません。
書く必要があるもの、書きたくなるもの、という能動的な姿勢が不可欠です。
そこでまず、事業計画書を書く目的から、どんなことを一般的に書くのかまとめました。

事業計画書を書く理由

夢に見てきた飲食店開業をする方、そのために事業計画書とは、あなたの夢をより具体的にするために書くものです。
事業計画書には、「これを成し遂げたい！」という強い情熱と、それを叶える現実的な計画の両方を織り込む必要があります。その要素について見ていきましょう。

理念を明確にする

理念とは、全ての行動の軸となる価値観や考え方を示したものです。
これから飲食店を経営していくにあたって、そのお店の「存在意義」を確立させることになりますから、明確に決める必要があります。

ビジョンをはっきり自分の中で描く

ビジョンとは、理念が達成された時に見えている景色のこと。
あなたの描いている理想のお店がどうなっているのか、鮮明に、そして詳細に想像することが必要です。

ビジョンを達成する戦略と戦術を立てる

ビジョンが決まったあとは、達成のためにすべきことを考えましょう。
それを一般には「戦略」と言います。
ちなみに、そうして立てた戦略をどう成し遂げるか、について行動化したものを「戦術」と言います。

創業融資の獲得を目的にすると失敗する

先ほど挙げた項目は、どんなお店を開業する上でも必ず考えなければいけないこと。
それを意図的に誘発してくれるものとして、事業計画書は機能します。
ここまでを理解できると、事業計画書を書く姿勢が変わってきませんか？
「事業計画書って銀行からの融資をもらうためでしょ？」と考えていると、事業計画書を書くことに対する姿勢が非常に受け身になっています。
受け身で始めた行動には、本当の熱い思いや、綿密な計画が載らないことの方が多数。
事業計画書を書く上で、見るべきはあなたの叶えたい夢、ビジョンなのです。

まずは事業計画（ビジョン）をする

じゃあ、理念から描いてみよう…と思うと、これもなかなか難しいもの。
理念は言葉に昇華する必要がありますから、ビジュアルとして想像がしやすいビジョンとセットに考えてみるのが良いかもしれません。
そのためにまずは、お店の外観や、内装……なんとなく想像していたものの解像度をどんどん上げいきましょう。
実は、この思考の過程にこそ、あなたの「理念」が隠されています。
ですので、アイデアが固まり次第、「なぜこのアイデアに自分は惹かれているのか」考えてみましょう。

事業計画書の書き方（獲得したい３つの信用）

理念やビジョン、戦略を決めたら、あとはそれをいかに事業計画書に言葉として落とし込むか考えるだけ。
その時、意識したいポイントは3つです。

あなた個人の信用を得ているか

まずはあなたが信用できる人なのか知ってもらうことが大切。あなた個人の経歴、なぜ飲食店を始めたいのか、というところを原体験をもとに書けると説得力がますでしょう。

ビジネスモデルの信用を得ているか

次に事業としての面白さを伝えましょう。
それは新しさでもいいですし、よりベターな改良でも構いません。
既存のものをそのまま引き継ぐだけでは、インパクトもないですし、今あるお店でも満足できるということ。
お店を新しく始める意味を持たせましょう。

収益モデルの信用を得ているか

いくらビジネス企画として面白いものでも、結果、投資した額を回収できないと融資をして頂けません。
そこで、その見込みがたつ財務計画を綿密に記載する必要があります。
融資する側の立場に立って、「どれくらいの期間で、貸したお金を回収できるのか」、という視点も持っておきましょう。

具体的な事業計画書の作成方法

どんな内容を、どんなことに意識して書くかがわかったところで、実際に書き進めてみましょう。
事業計画書はネットでも現在はフォーマットをダウンロードできるようになっています。
丁寧に、思いを込めながら、完成させていきましょう。

事業計画書のダウンロード・購入・作成

方法は大きく３つあります。

コンビニなどの店舗で購入

メリット：書くべき項目が事前に決まっているので書きやすい
デメリット：書きたい項目がない場合、書けない

ネットでダウンロード

メリット：場所を選ばず、書くべき項目も決まっているので書きやすい
デメリット：書きたい項目がない場合、書けない

エクセルなどを利用して自作する

メリット：書きたい項目を好きなだけ増やして書くことができる
デメリット：書くべき項目にミスがある可能性もある

事業計画書の作成

フォーマットを用意したら、実際に作成してみましょう。
理念やビジョン、ビジネスモデルや収益モデルをいかに相手に伝わるように提示できるかが重要。
主観を詰め込みすぎず、たびたび客観視しながら書き進めるのは、わかっていても案外難しいもの。
もし行き詰まってしまったら、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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